スマホを光の速さで取りだして画面を確認する。
残念ながらさっきの子ではなく40代の女性からでした。
…うん、なんだろう。
この女性に罪はないけど、なんかがっかりしてるおいらがいる。(笑)
メールを確認すると、
「メールありがとう~!刈谷で飲みたいんだけどいいお店知ってる?」
おいらも転勤族だから聞かれても困る…
出会い系ばかりやってないで同僚に良い店聞いておけばよかった。
「実は自分、転勤で最近来たばっかりなんでよくお店知らないんですよ。良かったら一緒にいいお店探しませんか?」
…よしっ!
会心の文章の出来っす!(笑)
冴え渡った文章力でメールを返すと、返事を待つ。
ブルブル…返事が来たかな?
「え~…エスコートしてよ(笑)じゃあ、夜までにどこか調べておいてもらえるかな?そしたら行ってもいいよ」
…なんかちょいちょい上から目線が気になるっすな。
これが20代なら我慢するんすけど…40代…まあ、いいか。
一瞬、いろいろと葛藤があったけど何とか持ち直してメールを返す。
「了解!じゃあ、よさそうなお店調べておきますね。好みとかありますか?」
メールを返して数分後、返事が返ってくる。
「サイトメールだるい。かかお ID 〇〇〇〇」
お、カカオIDっすね。
カカオトークはLINEと同じような機能のアプリっす。
LINEは今の時代、完全に個人情報だから、教えたくないって人が多いっす。
そこでカカオをサブの連絡用として利用する人が多いんです。
ただ…カカオを使う人は出会い系を使い慣れた人が多いんだよなあ…おいらも持ってるし。(笑)
まあ、いいや。
とりあえず送られたIDをカカオで検索する。
カスミ、と表示された女性を友達に登録してメッセージを送る。
「IDありがとう!とーきちです!よろしくお願いします。」
と送るとすぐ既読になってメッセージが返ってくる。
このレスポンスの良さがLINEやカカオの良い所っすな。
「…オッサンじゃん!」
ってかこのくだり本日2回目…涙
第一返信がこれだよ…
おいらカカオのアイコンちゃんと自分の写真にしてるっす。
その方が良くも悪くも話が早いからね…今回みたいに!(笑)
マウント女子カスミ(正確には女子じゃねえ)にちょっとぐったりして来たおいらはやけくそ気味に
「確かにオッサンだよっ!じゃあそっちは若くてかわいいんだろうな!(笑)」
と返してみた。
一応「(笑)」は付けたけど、この時点で相手の反応が悪かったから多分会えないと思ってやけくそで本音を書いてみた。
するカスミさんの反応は結構意外なものだった。
「あ、そうか。あたしもおばちゃんだったw」
とノリツッコミっぽくで返ってきたのだ。
意外な返事が返ってきてなんて返そうか迷っている間に次のメッセージが入ってきた。
「じゃあ寂しいおっさんおばさんで飲みに行く?」
「奢りじゃなくてもいいや」
「よし、そうしよう。希望はちなみに海鮮系」
これ全部カスミさんからの連続メッセージ。
カカオの困る所は相手が怒涛のメッセージを送ってくるところ。
こっちが返事を返すスキがねえ(笑)
そんなこんなで速攻飲みに行く約束が決まってしまった。
===== 続く =====