【禁断の関係?ひーこ編7】きまずさの先にあるもの探してみた

 

 

「〇〇…さんですよね?」

 

 

余りにびっくりして声が出ないおいら。

 

 

 

 

ここでトーキチアイッ(無意識発動)

・人事課 浅川さん 30代前半くらい

・真っ黒のロングヘア

・顔は地味だけど常に黒ストッキングで武装された美脚に隠れファン多し

・結婚していない

89点!

 

 

…ってうちの会社の浅川さんじゃん!(第一話参照)

会社と違って眼鏡はしてないけどこの美脚は間違いなく浅川さんだよ!

 

 

ええええええええええ!

ええええええええええ!

 

 

まさかの同じ会社!

そりゃ碧南で働いてるわけだよっ!

 

 

やべえ!

すげえ気まずい!

 

 

思考停止したおいら。

もちろん浅川さんも同様だったようだ。

 

 

やばい…なんか考えないと。

このままだと気まずさだけが残って終わってしまう。

 

頑張れとーきち!

 

 

 

「あ、どうも!初めまして。とーきちです!」

冗談のつもりでかましたけど場を和ませる効果はなかったようだ。

 

 

「………」

 

浅川さんは一応車に乗ったが、完全に下を向いて黙ってしまった。

 

 

やばいやばい。

このままだときまずいまま終わっちゃう。(2回目)

 

考えろとーきち!

ピンチはチャンス!

 

考えようによっては会社の美脚美人と接点を持ったと考えればいいじゃないか!

 

 

「碧南市だからまさかとは思ったけど…まさか同じ会社なんて!(笑)」

大きな声を出しておいら。

まずは勢いでごまかす作戦っす。

 

 

「まあ、いいか。そんな細かいことは。」

そして次に物事に動じない器の大きな男性に見せかける作戦。

(本当は心臓バクバクで汗ダラダラ。)

 

 

 

「とりあえずどうしよっか?コメダ行く?」

最後に行き先を決めて逃げ道を塞ぐ作戦っす。

 

 

我ながらこのパニック状況で良くこれだけの作戦とセリフがスラスラ出てきたもんっス。

このときの自分の行動はおいらの出会い系人生の中でも相当ランクの高い武勇伝っす。

 

 

「ええ…と、気まずくないですか?」

やっと浅川さんが口を開いた。

 

 

きまずいさ!ええ、きまずいとも!

でもこのままバイバイしたらどっちかが退職するか転勤するまで気まずい状態でしょうよ!(必死)

 

 

こうなったら仕方がない、社内恋愛するくらいの勢いで押してやるっす!

 

 

「え、まあ、それなりに気まずいよ?でも、同じエリアで出会えばこういうこともあるよね。このままバイバイしちゃうともっときまずいから、せっかくだから予定通り話をしようよ。」

 

…う~ん…おいらすげえな。(笑)

 

 

浅川さんは思考停止状態になったままで、さらにおいらの勢いだけの謎理論によって押されたのか、

「そ、そうです…ね。確かにそうかも。」

と謎の納得をした。

 

 

「あ、でもさすがに外はまずいのでできればこのままがいいかも…」と浅川さん。

このままとは車内で会話ってことっすね。

 

 

…ふふふ…むしろ願ったりかなったり。

車内での会話って親密度が異常に上がるんすよ。

 

 

ちょっとしたトラブルはあったものの、なんだかんだでおいらの希望する流れになってきた。

心の中でほくそ笑むおいら。

ただし心臓はいまだにバクバクしたままっス。

 

出会い系やっていればこういうこともあるっすな。

 

    

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===== 続く =====

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