【禁断の関係?ひーこ編8】ホテルに行っても良いですよの言葉にビックリ

 

 

「それにしても浅川さん、会社辞めるつもりなの?」

今までメールで散々話したネタを掘り返す。

 

もう会話の内容は何でもいい。

沈黙だけは絶対に避けないとダメだ!

 

 

「…迷ってます。やっぱり自分の店は持ちたいですから。」

浅川さんは会社を辞めて、ネットショップをやりたいって前から言っていたっす。

 

でもそんな不安定な仕事誰に言っても反対されるっすな。

それでずっと悩んでるみたいっス。

 

 

「浅川さんがいなくなると寂しいなあ。人事部の一番の美人さんだし」

とおいらが素直にほめると浅川さんは下を向いたまま、

「そんなことないと思います。完全にお世辞じゃないですか」

と拗ねてしまった。

 

「いやいや!本気でそう思ってるよ!おいら人事部にたまに行くけどいつも浅川さん美人だなー…って思ってたし。」

 

 

 

一呼吸置く。

「だからさっき浅川さんだってわかって実は嬉しかった。」

 

これは本音

 

「…本気で言ってるんですか?」

硬い表情のまま浅川さん。

 

「もちろん!」

胸を張っておいら。

 

すると浅川さんは

「ふ…」と小さく笑ってくれたっス。

 

これでようやく車内の変な空気がちょっと和んだ。

 

 

 

そこから車内で1時間ほど話をしたっす。

浅川さんも気まずさが薄らいだのか、たくさん話してくれたっス。

社内でのツンとしたイメージとは違い、話やすくてかわいい女性だった。

 

 

一度打ち解けると同じ会社だし、話すネタはたくさんあったっす。

彼女の会社内の愚痴を聞いてあげたり、会社の中の共通ネタで盛り上がったり。

 

 

ちなみに眼鏡をかけているのは会社の中だけで、プライベートは使い捨てのコンタクトだそうっす。

うん、眼鏡もいいけど眼鏡無しも捨てがたい。(笑)

 

 

1時間ほど車内で盛り上がった後、

「良い人ですね。会社の中ではいまいちパっとしないけど。」

と褒めてるのかよくわからないお言葉をいただいた。

 

 

「え、そう?あ、まあ、そうかも。出世はしなさそうだしね。(笑)」

あはは、と笑うおいら。

 

それを見て浅川さんが

「お願いがあるんですけど」

といった。

 

 

 

急にトーンが変わったので、おいらもびっくりして深刻な顔になってしまった。

 

 

「な、なんでしょう。」

びくびくしながらおいらが聞き返すと浅川さんは

「サイトの事、誰にも言わないでもらえますか?」

そんなの初めから言うつもりないっす。

 

 

そんな紳士に反する行為、おいらしないっす!

 

 

というか、だいたい誰かに言ったらおいらも利用していることがばれるじゃないっすか!(笑)

おいらだってそんなの恥ずかしいからできるならばれたくないっす!

 

 

そんなわけでそんなつもりないよ、と言おうとした瞬間、

「もし約束してくれるなら…これからホテル行ってもいいですよ。」

と言った。

 

 

一瞬、聞き間違いかと思った。

 

    

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===== 続く =====

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