出会い系で最も注意しなければいけないのが女性を餌にして、待ち合わせ場所に来た男性を恐喝し金銭を脅し取る美人局(つつもたせ)です。
美人局に遭ってしまうと金銭的な被害はもちろん、場合によっては殴られたりなどの身体的な被害に遭う可能性もあります。
そんな美人局ですが、身元確認の厳しくなった出会い系サイトでは活動しづらくなったのか、10年近く前に比べると非常に少なくなりました。
とはいえ、男と女がいるサイトである以上、ゼロにはなりません。
現在でもごくまれに出会い系サイトで発生しています。
確率は低いとはいえ、遭ってしまうと大きな被害をもたらしてしまう美人局ですが、正しい見分け方を知っていれば美人局に遭う確率を限りなくゼロにできます。
今回はこの美人局について。
美人局の手口や傾向、対策までしっかりと解説しています。
安心して出会い系サイトを利用したい方、ぜひ読んでください。
目次
美人局(つつもたせ)とは?
美人局というのは夫役(彼氏役)の男性と妻役(彼女役)の女性が共謀、つまりグルになって、出会い系サイトやSNSなどで男性をホテルやデートに誘う書き込みをします。
その書き込みにつられた男性が女性との待ち合わせ場所に行くと、夫役の男性が現れて「俺の妻(彼女)に手を出しやがったな」と恐喝し、その場で慰謝料などを脅し取るものです。
もちろんれっきとした犯罪です。
恐喝はもちろん、傷害や監禁などに発展することもあります。
出会い系サイトに限らず、男女の出会いの場では絶対に気を付けなければいけません。
この美人局は出会い系サイトができるもっと前、テレクラ時代からずっと存在する犯罪です。男女の出会いの場では必ずと言っていいほど存在するため、出会い系サイトでも注意しなければいけないのです。
大事なので2回言いました 笑
美人局の手口
美人局にはいくつかバリエーションが存在します。
彼女に手を出したと因縁をつけるパターン
妻に手を出したと因縁をつけるパターン
未成年に手を出したと因縁をつけるパターン
バリエーションは豊かですが手口はほぼ一緒です。
まず、美人局側の女性が出会い系の掲示板に書き込んだり、男性の掲示板に返信したりして男性を誘い出します。主にホテル、つまりHのお誘いが多いですね。
もちろん通常のデートでも起こりますが、ホテルに行って既成事実を作ったほうが恐喝するには確実なため、主にホテルへの誘いであることが多いです。
女性とホテルでプレイを楽しんだ後、もしくは楽しむ前に美人局側の男性がやってきて「俺の彼女に手を出したな。痛い目見たくなければ慰謝料をよこせ。」となってしまうのです。
妻の場合は「訴えられたくなかったら慰謝料よこせ」
未成年の場合は「警察に駆け込まれたくなけりゃ慰謝料よこせ」
となりますね。
どちらにしても一緒です。
1. 女性が誘う
2. 男性が待ち合わせ場所に行く
3. 男性が現れる
4. 穏便に済ませたかったら慰謝料を払え
この4ステップです。
法律的な観点から行くと、彼女に手を出した、という場合はお金を払う理由や必要はありません。払わなくても「法的な」責任は発生しませんが、相手もそれはわかっていますので、支払いを拒否すると殴られたりする可能性があります。
決して相手を刺激してはいけません。
ただ、妻の場合(戸籍上、本当に妻だった場合)は厄介です。法的に慰謝料が発生します。
その場の恐喝や示談に応じなくても、その後正式に慰謝料の支払いが確定する場合があります。
さらに厄介なのが未成年の場合。
慰謝料を拒否して、腹いせに相手が警察に駆け込んだらアウトです。
18歳未満とみだらな行為(本番行為がなくても)をすると各都道府県の条例に抵触し、逮捕されてしまいます。
このように既婚者と未成年の場合はかなり面倒な事態になります。もちろん慰謝料や警察に駆け込まれることはまれですが、殴られたり蹴られたりといった「身体的な被害」に遭う可能性は非常に高いです。
お金を取られた上にケガをさせられることもあります。
出会い系における美人局の状況
では現在のところ、出会い系サイトに美人局はどのくらいいるのでしょうか。
いるかいないか、で言ったら確実にいます。
ですが、実は出会い系サイトで美人局に遭う確率は非常に低いです。
というのも、出会い系サイトは2008年の出会い系サイト規制法によって厳しい年齢確認や身分証明が必要になりました。
年齢確認は主に免許証やクレジットカードが使われます。
出会い系サイトを利用するには自分の身分や名前などがわかるものを、サイト側に提出する必要があるんです。
つまり犯罪者側からすると美人局やほかの犯罪を行った際に犯行の証拠が残るリスクが大きいという事です。
現在の出会い系サイトは美人局が非常にやりにくい場所です。
そのため、美人局をしようとする人は、出会い系サイトから身分証明がいらない匿名性の高いSNS(Twitterなど)に移ってしまいました。
今の出会い系サイトで、美人局に遭う確率は非常に低いといっていいでしょう。
とはいえ、ゼロではありません。
美人局は元々短絡的な犯罪です。
そのため、犯人の多くが短絡的で、何も考えずに身分証明書を提出して犯行を行う人も少なくありません。
なので用心するに越したことはありません。
美人局の危険性が高い女性の傾向
出会い系サイトで美人局が疑われる女性の特徴です。
・ 即ホテルに行こうとする
・ すぐLINEなどに移行したがる
・ 身元をやたら聞いてくる
・ 会ったときにやたらスマホをいじる
まず、積極的に肉体関係を持ち掛ける女性は要注意です。
素人の女性が見ず知らずの男性といきなりセックスをするわけがないですからね。
いきなりHしようと言ってくる女性はまず間違いなく危険です。
美人局じゃなくてもよくてメンヘラ、大体は援デリ、悪けりゃ美人局と悪い可能性しかありません。
つまり100%、言い切りますが100%危ない女性です。
これは美人局というより援デリっぽいですね。
美人局は実際の女性がメッセージを打っている可能性が高いので、もっと文面にリアリティがあります。
このような文面の女性は非常に危険ですね。
もちろん本当に即Hできる女性の可能性もありますが、それ以上に危険度の方が高いと思います。
また、1通目からLINEなどの外部連絡に移行したがる女性も危険です。サイト内のやり取りだと色々記録が残ることを恐れている可能性があります。
これも素人女性なら間違いなくすぐにLINEに移行しようとはしません。
特に女性のほうから外部への誘導をしてきたら注意しましょう。
次にやたら身分や会社を聞いてくる女性
既婚かどうかを確認してくる女性もいます。
どのくらいお金を持っていそうか、社会的地位がどれくらいあるのかを確認している可能性があります。
多少聞かれるのは興味から仕方がない事ですが、あまりに突っ込んだことを聞いてくるとか、質問回数が多い場合は注意しましょう。
最後は会った時にやたらスマホをいじる女性です。
普通初めて会った男性の前でカチカチスマホをいじる女性は少ないはずです。(いなくはないですが)
ひょっとしたらこまめに美人局側の男性に移動場所や合図を送っているかもしれません。もしなんとなく怪しいと思ったら急に進路や予定を変えたりしてみましょう。
それで焦ってスマホをいじりだすようなら怪しいと思います。
美人局に遭わないための対策
美人局に遭わないようにするためには警戒と予防が大事です。
きちんと警戒すれば99%防げます。
・ 積極的すぎる女性には付いていかない
・ クレジットカードや現金は必要最低限
・ 既婚者には手を出さない
・ 未成年とわかったら逃げる
積極的すぎる女性には着いていかない
まず、なんといってもこれです。
いきなりホテルに誘ってきたり、急いで会おうとしてくる女性は特に要注意です。
美人局はそのほとんどが短絡的な犯行です。
何億円もだまし取るわけではないので用意周到に準備をしたり、時間をかけてだますようなことはしません。
さっとホテルに呼び出して、パッと数万円~数十万円脅し取って効率よく犯行に及びたいのです。犯行に何日も時間をかけると割に合わなくなりますからね。
そのため、女性側から割と簡単にホテルやデートに誘ってきます。また、男性からの誘いにもホイホイ乗ってきます。
ですが先述したように通常、初対面の男性といきなりホテルに行くような女性はまずいません。
甘い話には罠がある
積極的な女性には注意しましょう。
既婚者には手を出さない
出会い系サイトは人妻もたくさん利用しています。
おいしい思いができることもありますが、既婚者とHすると当然ながら夫から慰謝料を請求される可能性があります。
相手も不法行為をしている認識があるので、実際に訴えられることはまれですが、法的には支払い義務がありますので、状況的にはかなり不利になります。
「100万円単位の慰謝料払うくらいなら・・・」
と数十万円渡す男性も多いのでこれを狙っているのです。
また、巧妙な手口では最初から訴える前提で、美人局を仕掛けてくることもあります。
どちらにしても既婚者には手を出さないのが一番です。
ただし、この方法でお金を騙し取るには「既婚者と知っていた」かどうかが重要になってきます。
知らなければ訴えられても一方的に不利になることはありません。
そのため、美人局女性は「既婚者であること」を必ずどこかで知らせてくるはずですので、既婚者と聞いたらその場でバイバイしましょう。
未成年とわかったら逃げる
未成年は絶対にいけません。
可能性としては高くないですが、もし、相手が警察に駆け込んだら条例違反で逮捕されます。
それを恐喝のネタにしてきます。既婚者の時と違って「未成年かどうかわからなかった」という言い訳は警察には通じません。
「なんとなく未成年と勘づいていた可能性がある」で逮捕される可能性もあります。
「警察に駆け込まれたくなけりゃ金を払え」
と言われたらもう詰みです。払うしかありません。
ただ、相手も相手を逮捕させたいわけじゃないですし、自分たちも美人局をしているので警察に行く可能性はあまり高くありません。
それでも拒否すれば殴られたりする可能性はあります。
どちらにしても非常にリスクの高い女性だというのは間違いないです。
未成年は絶対に手を出してはいけません。
クレジットカードや現金は必要最低限
出会い系で女性と会うことになったら財布の中から不必要な現金やクレジットカード、免許証など身分のわかるものはすべて取り出しておき、必要最低限のお金だけを財布に入れておくようにしましょう。
免許は不携帯になると困るなら車のどこかに隠しておきます。
とにかく財布とは別にしましょう。
万が一美人局に遭ったときに金銭的な被害を最小限に抑えるためと、身元を押さえられないようにするためです。
お金以外のものは持っていかない。
これを徹底しましょう。
持っていくお金は3万円~5万円ほどがいいでしょう。
もし、万が一美人局だった場合、「手持ちの全財産です」と言ってこのお金を渡すためです。相手によりますが、短絡的な犯行の場合、3万~5万あれば納得してもらえるかもしれません。
ATMにお金をおろしに行かせるのは犯人側にもリスクの高い行為です。
できればその場で現金を奪って終わりにしたいというのが犯人側の心理です。万が一の時に自分の身を守るため、財布の中身は少し多めの現金だけにしましょう。
もし美人局に遭ってしまったら
どんなに用心していても美人局に遭ってしまうときはあります。
もし美人局に遭ってしまい、金銭を要求された場合の対処法です。
「素直に言うことを聞く」
これを徹底してください。
お金を要求されたら財布の中身を全部渡す。
ATMでお金をおろすように言われたら下せるだけ下ろして渡しましょう。
というのも、相手は犯罪者です。
下手に逆らうと身体的な暴力に発展する可能性があります。
殴られる程度で済めばいいのですが、それ以上の暴力をふるってくる可能性はあります。
まずは相手を刺激しないよう、下手に逆らわずに要求をすべて聞く。
解放されたらそのあと警察に行きましょう。
まとめ
美人局は女性を餌に男性をホテルなどに誘い出し、彼氏や夫役の男性が慰謝料を要求する犯罪です。
匿名性の高いSNSに移ったとはいえ、出会い系サイトにおける美人局もおそらくゼロではありません。
もし、遭ってしまうとお金はもちろん、大けがをさせられる危険もあります。
・ 積極的な女性は要注意
・ 既婚者、未成年者だと思われる女性には会わない
・ 会う場合は多少の現金のみを持っていく
この3つを守って確実に美人局を回避しましょう。
もし遭ってしまったら下手に逆らわず、要求を飲んで解放された後に警察に行きましょう。(未成年の場合はNGですが)
今回の注意点を守ればまず美人局に遭うことはありません。
正しい知識を身に着けて、安全に出会い系サイトを楽しみましょう。